1. 歯科衛生士 ミッキーの離乳食研究とは
こんにちは!歯科衛生士のミッキーです。 私は10年以上にわたって、赤ちゃんの「噛む力」を育むための離乳食研究を行っています。
このブログでは、ミッキーの離乳食研究として、「一般的な離乳食」と「手づかみ離乳食」の違いについて、管理栄養士と共に研究を進めたときのお話をしています。
本日の研究テーマは「退院後の離乳食後期後半の様子」です。
Aちゃんは生まれつきの病気があり手術をしました。お母さんから入院中の様子をお聞きすると、顔の表情がなくなり、離乳食も手づかみ食べではないので、食に対しても意欲が無くなったように見え、とても心配されたとの事でした。
一般的な離乳食から手づかみ離乳食にうまく移行できた時期だったため、入院中に手づかみ食べができなかったという事で、離乳食の様子がとても気になるところです。
退院後2週間経ち離乳食検証に来ていただきました。
2. 相手との繋がり
1歳から1歳3ヶ月ごろはママやパパなど身近な人から声をかけてもらった言葉が、赤ちゃんの中で蓄積され、少しずつ繋がってくる時期であり、人との繋がりを持とうとする時期でもあります。
この時期は引き出しの中のものや、ママのお財布の中身を全部出すなどのイタズラもするようになってきます。イタズラをして相手の反応を楽しむというのも、繋がりを持とうとする現れです。
Aちゃんは鼻の穴にご飯をつめるというイタズラをしていました。Aちゃんのおじいちゃん、おばあちゃんや私たちがその様子を見て大声で笑うという大人の反応がが、Aちゃんにとっても楽しかったのでしょう。

イタズラに保護者はイライラとしてしまいがちですが、そんな時には頭ごなしに怒らないようにしましょう。大声を出すと赤ちゃんはまわりが「楽しい」と思い、ますますやりたくなってしまいます。まずは受け止め、大声を出さずやさしく「これはダメだよ!」と、教えてあげてください。
3. 本日の離乳食研究:退院後の離乳食後期後半の様子
Aちゃんは1歳3ヶ月になりました。手術退院後とは思えぬ元気な様子に安堵しました。
まずアスパラ煮に手をのばしました。アスパラは独特の香りと苦みを感じることもあり、繊維も多いので手づかみ離乳食期にはあまり好まれない食材です。
そんな食材ですが、Aちゃんは口の中に繊維が残ると、手で口の中から取り出し上手に食べていました。

里芋団子は手で持ち前歯でかじり取れる大きさにしました。前歯でかじり取り口に入れたものの、ねとっとした里芋が舌にまとわりついて飲み込めなかったのかべーっと舌を出し里芋を出していました。
次にもう少し硬い里芋団子を出したところ、手で取り口に持っていくと、味噌汁の中に入れました。味噌汁の中の食材は「軟らかい」と学習しているのか、味噌汁の中に入れると軟らかくなると思っているのか、「硬い」と判断した食材を味噌汁の中に入れることが今までの離乳食研究の赤ちゃんにも見られました。

Aちゃんはまた味噌汁の中に手を入れ、里芋団子を掴むと、まだ食材が硬いと思ったのか、床に落とすという行為をしました。
この行為も今までの離乳食研究の赤ちゃんにも見られたことです。
調子よくポンポン味噌汁の中の食材を床に落としていると、「しまった」という顔をしました。Aちゃんは大好きなお麩も落としてしまったのでした。お麩を汁椀に入れてあげると、「これこれ」という顔をして汁椀の中からお麩をつかみ食べていました。
今回の研修では、わざとAちゃんの口に合っていない硬さのお粥を食べてもらうと、噛まずに飲み込んでいました。
離乳食後期になると、飲み込む力が出てくるため、噛まずに飲み込んでしまうことがあります。噛めないと丸飲みしてしまい、噛まない食べ方になってしまうため、食材の硬さには注意が必要です。
Aちゃんは美味しい、嬉しい、楽しいを全身で表していて、とてもかわいく表現力の成長も感じました。
4. まとめ
入院や手術を経験したAちゃん。久しぶりの離乳食に少し心配もありましたが、元気いっぱいの姿と、しっかり「食べたい」という気持ちが伝わってきて、とても安心しました。
手で食べものをつかみ、自分なりに食べやすくしようとする様子や、ちょっとした“いたずら”を通して周りの反応を楽しむ姿には、成長のサインがたくさんつまっています。
「これは硬いかも?」と感じた食材をお味噌汁に入れてみたり、口に合わなかったものは出してみたり。どれも「考えて行動する力」が育ってきている証です。
この時期は、噛まずに飲み込むことができてしまう時期でもあるので、お口の状態に合った柔らかさが要です。
Aちゃんのように、「おいしい!」「たのしい!」を全身で感じながら食事ができることは、心の栄養にもつながっていきますよ♡