赤ちゃんはなぜなんでも口に入れたがるのか?

口におもちゃを入れる赤ちゃん

赤ちゃんって手に取るものはなんでも口に入れちゃいますよね。ママやパパにとっては間違えて飲み込んだらどうしようとか、汚くないかな…と心配になるこの行為。

この記事では赤ちゃんが口に入れる理由から、辞める時期、メリットなどをご紹介していきます。

目次

赤ちゃんが口にモノ入れる理由は

赤ちゃんが口にモノを入れる事を心配しているママ・パパも多いと思います。赤ちゃんが口に入れるのには実はこんな理由があるんです。

1、口に入れて確認している

赤ちゃんはまだ五感が発達していません。大人には見ればわかることでも赤ちゃん自身は見たり(視覚)、触ったり(触覚)しても、それがどんな形や感触をしているのかをあまり理解できません。

でも、赤ちゃんは母乳やミルクを飲むために他の器官に比べて、舌が発達しています。赤ちゃんにとってはそれがどんな形なのか、感触なのかという情報を得るために口に入れて確認をしています。口に入れる事がダメではなく、確認してるんだなと見守ってあげましょう。

2、お腹が空いているから

産まれてから最初の数ヶ月はお腹が空いている時に、頻繁に指をくわえることがあります。指しゃぶりは3歳ごろまではやめさせる必要はないとされています。

赤ちゃんが成長していく上で自然な行動であり、成長とともに自然と減っていくことが多いです。

3、興味があるから

赤ちゃんにとっては見たことのないものや、ママやパパが普段よく触っているものには興味津々。

例えば、リモコン・鍵・スマホなどは赤ちゃんも触りたいと興味を持つことが多く、気づいたら口に入れていたという事が多いです。

スマホなどは、よだれまみれにならないように注意が必要ですね。

また、床に落ちているものや動いているものも好奇心から触って口に入れることが多いです。落ちた米粒や動いている虫を食べてしまいそうになる赤ちゃんも少なくありません。

4、歯がむず痒いから

生後6~7ヶ月には、口の中がむずがゆいから口にものを入れる赤ちゃんもみられます。

この時は硬いものを好んで口に入れていたり、口に入れたものを噛むような素振りをすることが多いです。

噛むような素振りをしているようなら、歯固めなど赤ちゃんが口に入れてもよいものをあらかじめ渡してあげるとよいでしょう。

口に入れるのをやめる時期

子どもがなんでも口に入れるのは何歳までなのか、子どもの成長時期と併せて解説していきます。

1、五感が発達した頃

先述の通り、赤ちゃんは視覚や触覚などの五感が未発達ですが、五感がある程度発達してくると、口へ入れることはほとんどなくなっていきます。

子どもの五感が発達するのは5歳くらいといわれており、4~5歳になれば口に入れることはなくなる子どもが多いです。

脳は3歳くらいまでに凄まじく成長するため、3歳を過ぎた頃にはなんでも口に入れることがなくなってきたという子どもも多くみられます。

2、言葉が理解できるようになった頃

言葉が理解できるようになり、親から「口に入れたらダメ」ということをちゃんと理解できる時期になれば、子ども自身がこれはダメなんだと判断し、口にものを入れる頻度が減っていき、徐々に口に入れる事はなくなっていきます。

赤ちゃんが言葉を理解できるようになるのは一般的に1歳を過ぎてからと言われており、意味のある言葉を発し始める2歳になるくらいまでにはある程度の言葉がわかるようになることが多いです。

なんでも口に入れるのはダメということを優しく伝えることで、子どもが自らダメだと理解して自然と口に入れる頻度が少なくなっていく事が理想ですね。

3、歯が生えそろった頃

赤ちゃんは生後6ヶ月頃から下の前歯から徐々に歯が生え始めます。歯が生え始める前後の時期に口にものを入れ始める子どもが多いです。

歯が生えそろったらあまり口にものを入れなくなったという子もみられ、歯が生えそろう2歳半~3歳頃には口にものを入れなくなってきます。

歯が生え始める時期や生えそろう時期には個人差があります。歯の生え始めや生えそろう時期が遅くても焦る必要はありません。もし心配なら歯医者さんに相談しましょう。

口に入れるのは無理にやめさせちゃダメ!

間違って飲み込んでしまわないか、汚くないかなど、親としては心配な行動だと思いますが、赤ちゃんがモノを口に入れるのにはちゃんと理由があります。

赤ちゃんにとっては貴重な情報収集減であり、好奇心のある行動なので、無理やり辞めさせるのはNGです。

いろいろなものを口に入れて確かめることで脳や五感の発達にも繋がります。

無理にやめさせると、ママやパパに隠れて舐めたり口に入れる子もいるため、無理やりやめさせないことが大切です。

赤ちゃんが色々なものを口に入れるメリット

口に入れる行動は赤ちゃんにとってのメリットもたくさん。

赤ちゃんなりの理由があるだけではなく、実は今後の成長にも大きなかかわりがあります。モノを口に入れる事のメリットも理解して見守ってあげましょう。

1、離乳食スタートに向けて、固形物が口の中に入る練習になっている

歯固めやおもちゃ舐めを多く体験している赤ちゃんは、離乳食時に固形物が口の中に入っても、抵抗なく受け入れる事ができます。さらに、離乳食の進みが順調になります。

2、歯磨きデビューがスムーズ

赤ちゃんの口の中はとても敏感です。普段から色々なモノを口に入れることで、歯ブラシを口に入れても嫌がらず、歯磨きがスムーズにできるようになります。歯が生える前には、親が手を洗った後、赤ちゃんの口のまわりや中を触ることをおすすめします。お子さんが歯磨き好きになる最初ステップです。

3、免疫力アップ

おもちゃを衛生的にしておく事は大切ですが、あまり神経質になり過ぎるのもよろしくありません。色々なものを口に入れることで細菌や微生物を体内に取り込み、結果的に免疫が上がると言われています。

親が注意するポイントは?

ここまで赤ちゃんが口にモノを入れる理由やメリットなどをお伝えしてきましたが、間違って飲み込んでしまうことないよう、何よりも気をつけないといけません。誤飲など事故に繋がる事の無いように、赤ちゃんから目を離さず、誤飲しそうな物を赤ちゃんのまわりに置かないよう、環境を整えてあげましょう。

1、 危険なものは赤ちゃんの手が届く場所に置かない

赤ちゃんが手の届く範囲はどこまでなのか、必ず赤ちゃん目線で確認しましょう。床にはモノを置かないなど、日々の注意が大事になります。

赤ちゃんの誤飲ではたばこが多いようです。近年では電子タバコの吸い殻も注意が必要です。

赤ちゃんは大人が思いもよらないモノを口に入れてしまう事があります。

観葉植物の土やペットの糞なども注意が必要です。どうしても赤ちゃんの手に届くところに置かなくてはいけないものは、鍵付きの箱にしまうなど安易に触れられないようにしましょう。

2、注意するサイズは38㎜以下

赤ちゃんの誤飲で気を付けなければいけないサイズは、目安としてトイレットペーパーの芯を通るサイズ(直径約38㎜以下)と言われています。

おもちゃはもちろん、ボタン電池や小銭、画鋲、ピアスやヘアアクセサリーなど、こまごまとした日用品の管理には十分気をつけてください。

また、きょうだいがいるご家庭は小さなブロックやスーパーボールなどの誤飲事故も多いので注意が必要です。

3、つかまり立ちの範囲も注意

ハイハイからつかまり立ちが始まる時期は、思いもよらぬところまで手が届く事があります。目線が変わり、手が届く範囲が広くなるので、これまでは大丈夫だった場所でも改めて手が届かないか確認しましょう。

4、衛生面が気になるときは消毒しておく

赤ちゃんが口に入れやすいおもちゃなどは、定期的に消毒や除菌をしておけば衛生面でも安心です。リモコンなど赤ちゃんが触れやすいものは定期的に除菌する習慣を付けるとよいでしょう。

おもちゃを1つずつ消毒するのは大変という場合は、大きめの入れ物に消毒液を作り、寝ている間につけ置きしておくと簡単に消毒できておすすめです。

まとめ

赤ちゃんがモノを口に入れることはママ・パパにとって心配な行動かもしれませんが、赤ちゃんのこれからの成長にとっては必要な大切な行動の1つです。誤飲などの事故には十分注意する必要はありますが、赤ちゃんに安心、安全なものを渡し、赤ちゃんが積極的にお口に入れる事ができるようにしてあげ、優しく見守ってあげてください。

口におもちゃを入れる赤ちゃん

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