1歳過ぎの心と食の関係-歯科衛生士ミッキーの離乳食研究 一般的な離乳食と手づかみ離乳食の違い⑨-

こどもが両手をあげて喜ぶ様子
目次

1. 歯科衛生士 ミッキーの離乳食研究とは

こんにちは!歯科衛生士のミッキーです。 私は10年以上にわたって、赤ちゃんの「噛む力」を育むための離乳食研究を行っています。

このブログでは、ミッキーの離乳食研究として、「一般的な離乳食」と「手づかみ離乳食」の違いについて、管理栄養士と共に研究を進めたときのお話をしています。

本日の研究テーマは「1歳過ぎの心と食の関係」です。

1歳を過ぎると心も急成長してきます。この心の急成長の現れは「食のシーン」で保護者を悩ませる事も多いようです。

今回は「心の成長」に着目しながらAちゃんの食べる様子を観察しました。

2. 1歳過ぎ心の成長

1歳前後は色々なことに興味関心を持ち始め、自我が拡大する時期です。自己主張も多くなってくるでしょう。

他者の話に耳を傾け、まだ言葉にはできませんが、声を出してまるで話しをしているような様子も見られます。

食のシーンで「しつけ」を意識しだす保護者もいますが、この時期は危険なこと以外は体験を積む時期として捉えることで、心の成長も促されます。

1歳過ぎのお子さんは、大人が思っている以上に心が急成長している時期です。

3. 本日の離乳食研究: 1歳過ぎの心と食の関係

Aちゃんは生後1歳1ヶ月になりました。1歳1ヶ月のAちゃんの心も想像しながら実食する様子を解説していきます。

Aちゃんは先月に比べて、手づかみ食べが上手になりました。これは手の運動発達が進んだと考えられます。

この頃のお子さんは、器用な動作が出来るようになり、小さなものを指でつまめるようになります。

Aちゃん自身も、ご飯を親指と人差し指でつまんで食べていました。

こどもが両手で離乳食を食べる様子

保護者のお話しではおかずを先に食べ、ご飯は一番後に食べるとのことでした。

食育実践予防歯科®メソッド 手づかみ離乳食でもこの傾向は見られ、ご飯は食べずにおかずばっかり食べるというお子さんが多いです。

Aちゃんは保護者に「ご飯を食べさせて」と甘えることがあるそうです。

Aちゃんがそのままではご飯を食べないので、保護者の指をスプーンのように工夫してご飯を食べさせているとの事でした。

これは「他者とコミュニケーションを楽しむ」につながるのでとても良いです。

あえてスプーン介助をしないのは、せっかく手づかみ食べが上手になってきたところで、またスプーン介助をすると、Aちゃんが「スプーンで食べさせて」とならないための工夫です。

この頃の一般的離乳食では食べやすく小さくカットすることが多いようですが、食育実践予防歯科®メソッド手づかみ離乳食ではカットせずに手で持って前歯でかじり取れる大きさにし、かじり取りを促すサイズにします。

この時期は小さなものを指でつまめる時期ですから、指でつまめる小さなサイズと前歯でかじり取れる大きなサイズのミックスがおすすめです。

こどもが両手で離乳食を食べる様子

Aちゃんは先月よりもさらに手づかみの楽しさを満喫している感じがしました。

自分がやりたいようにやりたいことができる!食を通じて「楽しむ」を学んでいるようでした。

手づかみ離乳食はお子さん自身が運動面でも、心の面でも「今できること」しかできません。

Aちゃんの実食の様子を見ていて、まるで日常の「できる」を発表する場のように感じました。

4. まとめ

1歳を過ぎると、赤ちゃんの心はぐっと成長します。 興味津々で、自己主張も出てきて、「自分で!」という気持ちが強くなるこの時期。

1歳1ヶ月のAちゃんもまさにそんな成長の真っただ中です。これも心の成長の証!「自分で選びたい」という気持ちを応援してあげましょう。

保護者の方は、食べてほしいご飯を工夫して、指をスプーン代わりにして食べさせるなど、愛情たっぷりのサポートも素敵です。

このやりとりも、実は「他者と楽しく関わる」素敵な経験になっています。 1歳すぎのお子さんは、できることがどんどん増えていきます。

「こうしなきゃ!」と焦らず、子どもが「自分でやりたい!」を叶える時間を大切にしてあげてくださいね。 今しかない、このキラキラの成長を一緒に楽しみましょう♪

こどもが両手をあげて喜ぶ様子

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