2歳前後の自己感の現れ -歯科衛生士ミッキー離乳食&幼児食研究 手づかみ離乳食からプレ幼児食®へ④-

手づかみ食べをする幼児と見守る母親
目次

1.歯科衛生士 ミッキーの離乳食・プレ幼児食®研究とは 

こんにちは!歯科衛生士のミッキーです。 

私は10年以上にわたり、赤ちゃんの「噛む力」を育むための離乳食研究を続けてきました。 
その研究の中で、離乳食からいきなり幼児食へ移行するのではなく、「噛む子を育む」ためにはプレ幼児食®という移行期の食事が必要であることがわかってきました。 

このブログではこれまで、 「一般的な離乳食」と「手づかみ離乳食」の違いについて、管理栄養士と共に研究を進め、一般的な離乳食から手づかみ離乳食への移行についてまとめてきました。 

現在は、離乳食からプレ幼児食®へ移行する時期に入っています。 
これからは、プレ幼児食®の検証を中心にお伝えしていきます。 

本日の研究テーマは 「2歳前後の自己感の現れ」です。 

2.自己感とは 

自己感とは、 
「自分が自分であるという感覚」 
「今ここに自分が存在しているという実感」 
つまり、自分というまとまりを主観的に感じ取る基本的な感覚のことです。 

心理学では、特に乳幼児期からの発達過程において研究されており、自己意識やアイデンティティの土台となるものと考えられています。 

これは、 
「自分を価値ある存在とみなす自己肯定感」や 
「自分ならできると信じる自己効力感」 
とは異なる概念です。 

3.本日のプレ幼児食研究:2歳前後の自己感の現れ 

Aちゃん(1歳11か月)の今日の様子 

最近のAちゃんは、食事が終わるとお皿やお茶碗をかなり高く積む行為をしているそうです。 
まるで 
「私はこんなに高く積めるよ」 
と表現しているようにも感じます。 

2歳前後の子どもたちには、食事後にお皿やお茶碗を高く積む姿が、これまでの離乳食・幼児食研究の中でも多く見られました。 

周りの大人は、 
「そんなに高く積んだら危ないでしょ」 
「なんでそんなことするの?」 
と言ってしまいがちですが、Aちゃんのママは違いました。 

「今日もすごく高く積めたよね」と、 Aちゃんの「高く積む」という行為そのものを、しっかり認めていたのです。 

本日のAちゃんは味噌汁椀の中に他のお皿にある食べ物をどんどん入れていくという行為を繰り返していました。これもまた、「高さ」の延長線上にある表現であり、自己感の現れではないでしょうか。 

手づかみ食べをする幼児と母親

この「高く積む」行為は、しばらくすると自然とやらなくなります。 
子どもは、自分が満足するまでやりきると、次に進むのです。 

こんな時期には、スタッキングカップなどを渡して、 「高く積む」を思う存分やらせてあげることで、次のステージへ進むきっかけになるかもしれません。 

やがて、この「高さ」の表現を卒業すると、今度は横への広がりに気づき始めます。 
食事の場面でも、ひとつのお皿だけに集中するのではなく、複数のお皿からまんべんなく食べるようになります。 

この時期に見られる「やだ!」の連発も印象的でした。 

テーブルをポンと叩いて 
「やだ!プン」 
と怒っているはずなのに、表情は笑顔のAちゃん。 

まるで 
「私はここにいるよ」 
と伝えているように、私には感じられました。 

食事の途中母親の膝の上で満足そうな笑顔をみせる幼児

最近のAちゃんの遊びは、お人形をベビーカーに乗せて廊下をお散歩したり、 お人形にミルクを飲ませたり、自分のご飯をお人形に食べさせたりと、 ママや自分の姿を真似た遊びが増えているそうです。 

人の行動を真似て遊ぶ「見立て遊び」も、この時期ならではの特徴です。 

4.まとめ 

2歳前後のこの時期、子どもたちはご飯よりもっと楽しいことがいっぱいあることを見つけ始めます。 
毎日の生活の中で、世の中には楽しいことがたくさんあるということ気づき、発見の連続を生きています。食事の時間もそのひとつ。 
 

高く積む、「やだ!」と伝える、真似をして遊ぶ。 
そのすべてが、「私はここにいる」「私はこうしたい」という自己感の表現です。 

大人から見ると、遠回りに見えたり、意味がないように感じる行動もあるかもしれません。けれど子どもは、自分が納得するまでやりきることで、自然と次のステージへ進んでいきます。 

ご飯より楽しいことを見つけられるのは、安心できる環境があるからこそ。 
その安心の中で自己感が育ち、心と体、そして噛む力へとつながっていきます。 

今日もまた、小さな「楽しい」を積み重ねながら、子どもは大きくなっていくのですね。 

手づかみ食べをする幼児と見守る母親

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