私たちについて

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会社立ち上げへの思い

きっかけは歯科診療中に感じたジレンマ

歯科衛生士として長年診療に携わる中で気が付いたのは、気がついた事が「むし歯予防にはブラッシング以上に食生活が大切である」ということでした。これは確信を持ってお伝えできます。

どの歯医者さんでも「シュガーコントロールを頑張りましょう」と言われると思います。しかし、幼いころから甘~いお菓子をたっぷり食べていたとしたら・・・

習慣化された甘いものへの欲求の断ち切りは、意思の強さだけではとても難しいものです。なぜならば、乳幼児期に育まれた味覚は一生続くものだからです。

だからこそ、味覚形成が完成されると言われている3歳までの食生活を大事にしたいと辿り着きました。

しかし食育の大切さを日々の診療の対話の中で患者さんに伝える事は難しく、食育を伝える場としてまずは「ママ・キッズカフェ」を運営しました。(2007年〜2022年、15年間) 

それぞれ違う家庭の味=安心・安全な味

3歳までによく口にしたものが家庭の味となり、安心・安全な味となります。そしてその時期に覚えた味は大人になっても好む傾向があります。

むし歯予防のためには、シュガーコントロールと共に濃い味を控えることも重要なポイントとなります。
そのことから、ファストフードやお惣菜よりも、手作りの家庭料理を食べる方が「むし歯予防」の観点からは適しています。

味覚は大人になってから変えようとしても難しいです。

がんばらなくてもよいむし歯予防のために、簡単でよいので出汁を使った薄味の家庭料理をぜひ子どもたちには食べて欲しいです。

ママ・キッズカフェ運営から見えた離乳食のホント

最初は全く反応がありませんでしたが、≪離乳食の悩みを解決できるカフェ≫と打ち出した途端、予約の取れないカフェとなりました。

世の中のママたちは離乳食がうまくいかないことに多くの悩みをもっていることを実感した瞬間でした。

離乳食の悩み解決のカフェとして順調に進むと思った矢先、不思議なことが多発しました。
赤ちゃんたちはなぜか離乳食を食べてくれないのです。

カフェで提供していたメニューは厚労省の指針を基にした、ごく一般的なものです。
しかし特に刻み食は、月齢に合わせて離乳食を進めている赤ちゃんでも食べませんでした。

離乳食を食べない赤ちゃんと研究スタート!

当初は「赤ちゃんたちはなぜ食べないのか?」と考えていましたが、「食べないのではなく”食べられない”のではないか?」と思うようになりました。

そこで、提供する離乳食が本当に赤ちゃんたちのお口に合っているのか、検証してみることにしました。

その頃には、赤ちゃんにとって手づかみ食べはメリットが多いと気付いていたため、手づかみ離乳食の研究を開始することにしました。

手探りで人参スティックから始めましたが、現在の手づかみ離乳食教室で提案しているものよりもずっと硬いものでした。そこから赤ちゃんの口で食べられるものを求め、食材をどんどんやわらかくしていきました。

検証する中で驚いたのは、≪歯が生えてもいきなり食べ物を噛むようにはならない≫という点です。

歯が生えたら噛むようになると思っていた私たちにとって、それは大変衝撃的な事実でした。赤ちゃんは食べる経験を積む中で、噛むことを学んでいくと知ったのです。

歯科がたどり着いた「噛む子を育む食育」

様々な専門家の「食育」がある中で、「歯科の食育」とは何かを考えた時に、「よく噛む子を育む」という目標に辿り着きました。

離乳食で「よく噛む子」を育む。
それは口だけをよく動かせばよいというわけではないのです。よく噛む子を育むために必要なことを追いかけていくと、口と共に健やかな体と心の両輪を育むことが重要だということがわかりました。

口が整うことでよく噛む子が育まれ、健全な体を育むことにもつながる。3歳までの環境、特に食生活を整えることが一生の幸せにつながると確信をもっています。

ここにたどり着くまで、多くの専門家からの知恵をいただきました。わたしたちが知ったこと、わかったことを多くの人に広めたい、伝えたいという思いが強くなりました。

そこで、各地にいるプロフェッショナルからママへ必要な情報を伝えていって欲しいと願いから、「むし歯予防マイスター®️」制度をスタートさせ、わたしたちが実践してきたこと、そこからの学びを提供すべく株式会社ハッピースマイルカンパニー立ち上げに至りました。

続く道と大きな木、芽吹きと太陽、水をあしらい成長をイメージしたイラスト。
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